八月のマルクス
2009/06/18 Thu 23:14:14
19冊購入した小説の5冊目、『八月のマルクス』(新野剛志著)を読了しました。
ご存知の方も多いと思いますが、
第45回江戸川乱歩賞受賞作です。
売れっ子のお笑い芸人が失踪します。
不審に思った元相方が行方を追うと、
自分が芸能界を引退する羽目になった5年前のスキャンダルの裏に、
恐るべき陰謀が隠されていた、というお話です。
「私」という一人称で物語を進めたり、
ハードボイルド風の書き方を多用するあたりは、
『テロリストのパラソル』(藤原伊織著)を彷彿とさせました。
しかし内容は……
お笑い芸人が主人公というのは斬新ですが、
登場人物、モチーフ、事件の真相ともに感情移入できず、
全体的に印象に残らなかったのが本音です。
“発明”がなかったからでしょうか。
路上生活をしながらこの作品を書き上げた、
新野氏ご本人の履歴のほうが、より心に残りました。
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